──今日はわたくしがすべてを捨てる日。 伯爵令嬢シルヴィーは、家族から搾取され続けた末に婚約者からも捨てられ、家を追い出されてしまう。 すべてを失った彼女は、令嬢として最後の夜だけは自分のために生きようと決意。身元を隠して参加した仮面舞踏会で、ひときわ美しい青年と出会う。 彼は、この国の王太子・アデラールだった。 …これが最初で最後の恋になるのね!――ずっと押し込められていた感情が爆発したシルヴィーは、彼と一夜限りの思い出を作り、そのまま姿を消す。 ところが数日後、王宮では王太子が謎の令嬢を探しているとの噂が広まり始める。 「必ず見つけ出す。彼女は僕の運命の人だからだ」 遊びで終わるはずの恋は、王太子の一途な愛によって思わぬ方向へ動き出す――。
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