株式会社マンガボックスは2026年8月24日、同社初となる青年向け作品に特化したコミックレーベル「コミックパンドラ」を創刊しました。TBSグループの同社が2013年にサービスを開始して以来、ターゲット層に特化した新レーベルの立ち上げは画期的な取り組みとなります。
編集体制を刷新し読者ニーズに対応
電子コミック業界での競争が激しさを増す中、マンガボックスは2025年に大規模な編集体制の改革を実施。それまで一つの組織で運営していた編集部門を、読者層ごとに分割する戦略へと転換しました。
女性読者向けの「コミックMELO」、異世界ファンタジー作品を扱う「DREボックス」に続き、今回の「コミックパンドラ」が男性向けコンテンツを担うレーベルとして誕生。多様化する読者の嗜好により深く応える体制が整いました。
「本能直撃型」をコンセプトに掲げる
新レーベルのコンセプトは「本能直撃型」。非日常的な状況に置かれた登場人物たちの本能的な行動や感情を生々しく描き、読者の心に強く訴えかける作品群を揃えています。
既存作品では、累計発行部数330万部を記録している『インゴシマ』など、これまで青年向けとして制作してきたタイトルを本レーベルに集約。新たな体制のもとで展開していきます。
注目の新連載4作品を発表
創刊と同時に、8月24日から以下の4作品の連載が順次開始されました。
『インゴシマ』
高校生たちを乗せた客船が難破し、たどり着いた島には野蛮な「シマビト」が暮らしていた。理不尽な暴力にさらされる少年少女たちが、極限状態の中で本能を露わにしていくトライバル・サバイバル作品。2018年から連載され、既刊23巻を数える人気作です。
『村から出ていくには二つの方法がある』
頭首に全権限が集中する独特の風習を持つ「葉佩村」が舞台。次男として生まれた主人公・佐々木晃は、幼馴染の刈野ことりと共に村を出る決意を固めていた。しかし継承の儀を前に、村に隣接する山で2人の男が行方不明となる事件が発生し…。マンガボックスとLINEマンガで配信されます。
『百人町ストリート』
日本最大の歓楽街・歌舞伎町に隣接する新宿区百人町を舞台に繰り広げられる物語。スナックで店長代理を務める青沼心平は、かつて警視庁公安部に所属していたという異色の経歴を持つ。新人スタッフ・百籾桃実の入店をきっかけに物語が動き出します。こちらもマンガボックスとLINEマンガで展開。
『恋するアサシン』
国家に雇われた暗殺エージェント・アヤメが主人公。性交渉をトリガーに殺意が発動する特異体質を活かし、ベッドの中で任務を遂行する彼女には「普通の恋がしたい」というジレンマがあった。コミックシーモアで配信。
『夜市』
鬼才・平山夢明のホラー小説をコミカライズ。奇妙な絵を描くようになった娘を持つ母親、病院で相部屋になった女子大生など、日常に潜む恐怖を描いた作品。コミックシーモアで配信されます。
「劇薬」のような作品を目指す
編集長のメッセージでは、本レーベルが目指す方向性が明確に示されています。「誰にでも安心して読める健全なサプリメント」ではなく、読者の本能に直接作用する「濃厚で鮮烈な劇薬」のような作品を提供していくとのこと。
才能あふれる作家陣と共に、青年マンガの最前線で「パンドラの箱」を開けていくという宣言には、新たな挑戦への強い意志が感じられます。
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